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写ルンですで撮った写真が真っ暗になったし画角が狭くなった。さようなら3700円。<反省回>

とりのこたけみ

こんちゃ。夜キンノヒです。

マイフレンド

近密かに再流行を獲得しようとしているのがフィルムカメラ。フィルム代、カメラ代、現像代、デジタル化代も安いとは言えない。スマホという便利なアイテムがあるのに関わらず、なぜフィルムカメラを使うのであろうか。

撮り直しの効かない。シャッターを切るたびに息を飲む。少ない回数で良い構成で一度切りの世界を切り取る。写ルンですを持っていった旅行中は常にシャッターチャンスを伺っていた。フィルムカメラは普段見ないであろう景色を私に見せてくれた。

写ルンですで撮った写真が真っ暗になった・画角が狭くなった。さようなら3700円。<反省回>

現像を終えて

ルンですの撮り方を学んだつもりでいた。2泊3日の旅行中の1日目の夜にスマホで「写ルンです 撮り方」と検索した。いくつか画面に表示された注意点を友達と頷き合って(大丈夫だ。)と確信してその日は寝たのだ。そんな時間も無意味になるこの残念な有り様だ。

学んだことが実践に活かせない自分達の馬鹿さに嫌気がさす。学校のテスト、資格のテストでも同じ体験をした。何度テスト後に思ったことであるか。(あそこ勉強したのに)(この答え知ってたのになんで間違ってるんだよ)(うわ適切じゃないもの選べかよ)こんな後悔は一生積み重なって来ると思う。性格上改善することはできないと2回の受験を通して学んだ。

迷うフィルムカメラ

行の1週間前からフィルムカメラをどのように入手しようか考えていた。友達に買ったフィルムカメラを見せたらきっと喜ぶだろうとも思っていた。Amazonや楽天市場で買うことを視野に入れた。通常のフィルムカメラと使い捨ての写ルンです。前者は5000円〜、後者は1700円〜の相場である。一生涯の最後の旅行じゃあるまいし、5000円は一回のバイトで取り返せるからずっと使えるものを買おうとしたのだが、「作りがわるい」「フィルムを交換しずらい」など悪い口コミが自分の指をスマホから遠ざけた。

結局何も買わずに旅行前日になって友達と一緒に写ルンですを買いに行った。こうなったらもう通常のカメラを買う時間はない。私はものを買うとき、たくさんの関連商品を調べてから、一番良いと確信したものを買いたい。商品の強みやシステムを素人の私が理解できるわけないのに無駄に理解しようとするので時間が奪われる。もうたくさんの種類のフィルムカメラを調べる時間は残されていないので安易に使える写ルンですしか買えないのだ。

売り切れ続出!写ルンです

葉駅付近のカメラのキタムラ「あれーあそこにいつもぶら下がっていたんだけど、もう売り切れみたいですね」

旅行前日に行ったカメラのキタムラをはじめに不幸が続いた。千葉駅横のデパートのロフト。西船橋から徒歩10分のドンキ。錦糸町駅付近のカメラのキタムラ、ビックカメラ。旅行当日に友達を連れて午前中に行った店も外れ続きだった。写ルンですが最近人気なことは知っていたが、そのブームに乗っかって店側は発注の数を増やし、大量の写ルンですが集合体として売っていると思っていたのだがそうではなかった。

最後の手段として秋葉原の地に足を付けた。秋葉原なら絶対売っているという確信があった。秋葉原駅と隣接していたビックカメラ。エスカレーターでカメラ関連の階まで上る。流石に秋葉原にはあるだろうと胸を撫で下ろしていたが、あまり広くない店内に汗が滲んだ。カメラコーナーにぶら下がっていたフィルムカメラの中に写ルンですはなかった。レジにいた店員に聞いた。「写ルンですは置いてありますか?」店員は慣れていた。何度もその質問をされていたかのように、パッと目つきを変えて、足を動かし私たちの2m横のレジ下に視線を移した。「こちらになります。お一人様一つまでになります」

自分のすぐ近くにあった欲しかったもの。ずっと間違い探しをしていたように私たちの目は疲れていた。視野が狭くなり、それが目に入らなかった。緑色をしたそれが綺麗に並べてあったので大きな一つの四角として見えていたのも見つけられなかった要因だった。私のために買い物に付き合っていた?友達二人は迷いなく写ルンですを購入していた。家でフィルムカメラを買わなくて良かった。長時間の我慢が身を結んだ瞬間だった。旅行の日の朝から一緒にいた友達、寝坊をして秋葉原で合流した友達もこの我慢が無ければ3人揃って買うことが出来なかったから。

撮影の反省点

反省点

  • 気持ち少し遠めに撮る。
  • フラッシュは毎回付ける。(明るい室内でも)
  • 夜景は撮るのに向いてない。

ずフィルムカメラの仕組みについて考える。被写体に当たった光はフィルムに当たり、光化学反応を起こさせることによって画像を作る。とりあえず映したいものに光が存分に当たっていないといけない。写ルンですは強い光しか反応しないので、昼間で日が出ている野外以外はフラッシュをたくべきだ。まあ昼間はフラッシュをたかなくても反射する光量はさほど変わらないので撮影するときはフラッシュスイッチを上げておこう。そんでもって夜景の細かい光や建物の照明、夕焼けの景色などの光は弱く、フラッシュをたいても光は反射しないので無意味だ。

写真を撮るときにファインダー越しに目を通す。「これだ」と思う画角で写真を撮っても現像した画像を見てがっかりする。これはファインダー越しに見る構図が偽物だからだ。上の写真は友達の肩まではっきり写したのに肩は見切れてしまっていた。写ルンですは画角が狭いということを意識して一歩後ろに下がるぐらいがちょうど良い

成功した作例

動きのあるものをフラッシュで

写ルンですのシャッタースピードは1/140秒。この数値は全力ダッシュしている私をはっきりと捉えることができる。動きのあるものの撮影には写ルンですは向いている。

曇り空での下町電車

曇り空の光は反射するらしい。電車が私たちに接近しながら良いタイミングで写真を撮ろうとしていた。前にいる友達が線路に近づいたので後ろの友達が隠れてしまっていた。数秒の間に前友が前かがみになったお陰で撮れた一枚。我ながらセンスのある構図だと思う。

良いきっかけになるよ

イトルの言葉。「さようなら3700円」写ルンですの約1700円とカメラのキタムラでの現像代、デジタル化代約2000円の合計金額だ。カメラ屋さんに行って写真をデジタル化するまでに時間もかかるし、お金もかかる。実際スマホで撮った写真をフィルムのように加工できるのにばかばかしいと思う人もいるかもしれない。

フィルムカメラの良さは楽しむきっかけを与えてくれることだ。写ルンですを持っている以上、フィルムを使い切るという目標が生まれる。写真を撮る良い機会が生まれると同じだ。普段写真を撮らない人に持って欲しいという願望がある。それで友達や恋人の写真を撮ったら喜ぶに違いない。

一枚一枚大切に撮った写真はどんなに写りが悪くても、その時の情景を思い出させてくれる思い出の写真。真っ暗でもゴミ箱に入れることはできない。

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toppy

建築大学生。小学生の頃に聴いた「90年代ヒットソングメドレー」がきっかけで邦楽の虜に。今ではインディーズの音楽も掘り下げて聴いています。くだらないことからガチの音楽プレイリストまでまとめているので是非見ていって下さい。

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